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プロが教える中古車選びのポイント・・・車体編

思いのほか長くなったこのシリーズも最後になります。今回は実際の車体をチェックするポイントを述べて参ります。

【雨の日や夜間の車選びはやめましょう】

まずはボディーのチェックから始めますがタイトルでも記載した通り暗がりや曇天模様でのボディーチェックはNGです。太陽の反射による小キズなどの発見が困難になり、夜間では特にブラックカラーの車体は日中より何割増しに美しく見えてしまうからです。前述した洗車状況なども確認しづらく、買い手に有利な要素はひとつもありません。

【走れば当然痛みも出てきます】

中古車なんですから当たり前ですがボディーカラーのくすみや傷などが入っているのは当たり前です。それよりも気を付けたいのは「事故歴」の有無です。そもそも衝突時のショック軽減を目的として装着されているバンパーにへこみがあろうが、ドアをそっくり取り替えていようが車体全体への影響は軽微なものです。それよりも車体の普段見えていない骨格部分にまでダメージが及ぶような大きな事故歴のある車は、例えパッと見キレイに見えてもバランスに変化が生じて、実際走行してみるとハンドルにブレを感じたり異音がしたりと不具合が発生する恐れがあります。しかし素人がそれを判別するのはとても困難なことです。そこでもっとも簡単だと思われる方法をひとつお教えしておきます。スペアタイヤに付け替える時などにジャッキを当てるステップ部分の印が付いている所、ここにクランプ(骨格にまでダメージの及んだ車体を頑丈に固定して引っ張って修復をするため用いる万力のような締め付け器具)の跡がギザギザとついていないか注視して下さい。もしそれが確認できたらそれは事故車である可能性が高くなります。

【セールスポイントを記載したPOPの真実】

中古車店を覗くと「ワンオーナー」「平成○○年式」「走行少なめ」等など商品の魅力を伝えるPOPが付けられています。あれって信用してもよいものなのでしょうか。結論を言うと自動車公正取引協議会の定めた規定に乗っとり正確な表記が義務付けされているため正確だと言えます。しかし、そもそもワンオーナーなんてなんの魅力でもないのです。単に「その中古車のオーナーが一人しかいない」ってだけです。逆に言うとわざわざそんなPOPを付けないとセールスポイントが見つからないと言う宣伝にすら思えるので私は一度もそんなPOP書いたことありません。他店ではすごいヘビースモーカーのワンオーナー車なんてのもありました。(笑)また、「走行少なめ」も一概によい台詞だとは限りません。えって方がほとんどでしょうし、私自身も「高年式、低走行車は価値が高い」と力説した覚えもあります。しかし、ここで言うべきなのは「古い年式なのに異常に走行距離が少ない」車には注意してほしいと言うことです。15年近く前の年式車両にも関わらず走行距離が1万キロ代なんて車、おかしいです。単純計算でも1年に660キロぐらいしか走ってません。こういった車が存在するのは事実で、ご年配のオーナーさんが週一病院通いに使っていたり、長年中古車市場で買い主が付かず放置状態だった車両等がそうで、素人考えでは「おっ掘り出し物だ」と判断しても仕方ないかもしれません。しかし車体の実情はかなり劣悪なものが多いので購入は避けた方がよいと思われます。何故なら人の住んでいない家屋の痛みが激しいように車も適度に動いた状態でないと鉄の酸化やエンジンの不具合を引き起こしてしまうからです。特にオルタネーター等の発電部所の劣化は顕著に見られます。適切な走行距離の目安としては1年に約800010000キロ、5年落ちの車なら40000キロを少し切っているぐらいならば、よい状態の低走行車と判断しても良いでしょう

【まとめ】

車体の他にもタイヤやカーナビ等の付属品のチェックも大事になってきますが、中古車業界に関して言えば長年のノウハウに基づいた明確な相場管理がなされているので「安かろう悪かろう」と心構えて車探しをした方が懸命だと思います。

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